海外展開見据え活躍期待 安全委 中井大臣他政務3役出席

1月28日に開催された原子力安全委員会臨時会議(=写真)に、内閣府の中井洽大臣、大島敦副大臣、泉健太大臣政務官が出席した。分科会、シンポジウムを含め、専門的・技術的観点から調査審議を行う安全委員会の各種会合等に所管の大臣他政務3役が出席するのは極めて異例のこと。

冒頭、挨拶に立った中井大臣は、アラブ首長国連邦始め、アジア・中東諸国で進展する原子力発電導入を背景に、原子力安全確保の重要性を改めて強調した上、「皆様のお知恵を」などと述べ、今後の安全委員会の一層の活躍に期待した。また、大島副大臣は、メーカー勤務の頃、発電プラントに係わった経験に触れたほか、泉政務官は「原子力に対する国民の理解は進んできたと思う」との見方を示した。これに対し、委員からは、世界における原子力発電新規導入の動向から、安全規制整備に係わる日本の役割の重要性などが述べられた。

安全委員会の会合に所管大臣が出席した最近の例としては、高市早苗大臣が07年5月、発電所データ不正問題を踏まえて行われた原子炉主任技術者との意見交換会に、泉信也大臣が同12月、中越沖地震を契機に設置された耐震安全性評価特別委員会の初会合にそれぞれ出席している。


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