スペイン ホセ・カブレラ炉の廃止措置開始

スペインの放射性廃棄物管理公社(ENRESA)は11日、2015年末までの6年計画でホセ・カブレラ原子力発電所(PWR、16万kW)の廃止措置作業を開始すると発表した。

1968年にグアダラハラ地方で運開した同機は、最寄りの村名であるソリタ発電所とも呼称され、06年に省令により閉鎖されるまで、同地方の電力需要の75%を供給。これまで実施していた準備作業から廃止措置段階への移行に伴い、同機の所有権は運転会社のフェノーサ社からENRESAに移された。

総予算1億3500万ユーロの計画の中で主な作業となるのは原子炉の解体と全体の取り壊し、および敷地の復旧。合計10万4000トンの廃棄物のうち9万5300トンがコンクリート破片で、鋼鉄など4700トンの一般廃材はリサイクルされるが、4000トンの低・中レベル放射性廃棄物はエルカブリル処分センターに搬送する。また、175トンの使用済み燃料と43トンの炉内構造物は敷地内の一時貯蔵施設で保管。放射化された廃棄物は全体の4%程度だとしている。


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