原産年次大会 4月、松江で開催 天野氏(IAEA)、近藤政務官参加

日本原子力産業協会は22日、今年4月20日から22日まで島根県松江市の「くにびきメッセ」で開く「第43回原産年次大会」の組織委員会(座長=山本廣基・島根大学長)を松江市で開き、プログラムを取りまとめた。近く参加者の募集を開始する。

今年のテーマは「エネルギー供給と温暖化対策の担い手として――原子力の将来を考える」。

21日の開会セッションでは、今井敬・原産協会会長の所信表明、溝口善兵衛・島根県知事、松浦正敬・松江市長の挨拶が行われる。

特別講演では、天野之弥・国際原子力機関(IAEA)事務局長、リチャード・ジョーンズ国際エネルギー機関(IEA)事務局次長、ベルナール・ビゴ・フランス原子力庁(CEA)長官、ウォーレン・ミラー米国エネルギー省(DOE)原子力担当次官補がスピーチする。

21日午後のセッション1「気候変動問題解決の切り札として、原子力をどう位置づけるか」では、フランツ=ミカエル・スキョル・メルビン駐日デンマーク大使による基調講演「エコカントリー・デンマーク――行動する大使からの提言」の後、近藤洋介・経済産業大臣政務官、鈴木達治郎・原子力委員長代理らが参加してパネル討論を行う。

22日のセッション2「原子力ルネッサンスの実現に向けて――各国の原子力・エネルギー政策と展望」では、ベトナム、イタリア、インド、中国、ロシア、韓国の代表が発表する予定。

同午後のセッション3「原子力発電所のある町で、私たちは考える――島根県の原子力、40年とこれから」では、ドイツの原子力発電所立地点の町長の基調講演の後、井川陽次郎・読売新聞論説委員、山本廣基・島根大学学長らがパネル討論を行う。

20日は中国電力の島根原子力発電所などのテクニカル・ツアー、夜はウェルカム・レセプションを行う。

参加費4万8000円、会員外7万円(テクニカル・ツアー参加費は別)。一般市民には無料公開枠が設けられる。問合せは同協会企画部(電話03―6812―7101)まで。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで