文科省・経産省 小・中学生向け副読本制作 国自らの制作は初

文部科学省と経済産業省はこのほど、小・中学生向けの原子力に関する副読本を共同制作し、全国の小・中学校、教育委員会に各1部ずつ配布した。

昨今、エネルギー問題、地球環境問題への対応が喫緊の課題となっており、初等中等教育段階から、原子力やエネルギーについて学び、自ら考え、判断する力を育成することが重要との考えから、小学校、中学校向けそれぞれについて、児童生徒用副読本と教師用解説書を作成した。小学生向け「わくわく原子力ランド」と、中学生向け「チャレンジ!原子力ワールド」のいずれも、原子力・エネルギー教育支援情報提供サイト「あとみん」(http://www.atomin.go.jp)などで見ることができる。

これまで、原子力学会、原子力文化振興財団などが青少年向けの副教材・資料集を作成したことはあるが、学習指導要領に対応し、国主体で原子力エネルギーに関する副読本を制作するのは初めてとみられる。経産省が昨夏に打ち出した「原子力発電推進強化策」でも、次世代教育の必要性を指摘している。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで