ポーランド GE日立と協力覚書 ABWRの導入視野に

ポーランド国営エネルギーグループのPGE社は1日、米国のGE日立ニュークリア社と原子力産業の協力に関する覚書に署名した。

2020年までに設置を計画している国内初の原子力発電所として、GE日立社製の出力135万kWのABWRか、152万kWのESBWR(高経済性・単純化沸騰水型原子炉)を建設する可能性について調査するとともに、将来的な両者の産業協力についても可能性を探る。

同覚書の中にGE日立社の独占条項は含まれておらず、同社はPGE社と原子力産業協力を始めるパートナーの中の1社という位置付け。PGE社は昨年11月にも、欧州加圧水型炉(EPR)の建設に関するFSで仏電力(EDF)と協力覚書を交わしており、仏国は同国への全面的な支援を約束していた。しかし、ポーランドはこの他にも、実績のあるパートナーと同様の協定締結を計画しており、今後、各国の受注競争は一段と熾烈さを増すと見られている。

PGE社は2つの原子力発電所にそれぞれ300万kW(合計で最大4基)を建設予定。2020年に最初の1基、数年後に後続炉の運転を開始する計画だ。


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