安全委に班目、代谷氏 鈴木委員長、早田委員は退任

政府は23日の閣議で、4月に任期が切れる原子力安全委員の国会同意人事案を決めた。

鈴木篤之委員長と早田邦久委員長代理が任期満了で退任し、班目春樹・東京大学大学院教授、代谷誠治・京都大学原子炉実験所前所長が国会承認を経て、4月21日付けで就任する予定。

班目教授は法工学、原子力マネジメント論などが専門で、原子力安全・保安部会の検査の在り方検討会委員長、日本原子力学会の「原子力法制の在り方検討委員会」座長などを務めてきた。

代谷教授は炉物理や臨界安全などの原子力基礎工学が専門、新潟県「原子力発電の安全管理に関する技術委員会」座長として中越沖地震後の東京電力・柏崎刈羽発電所の耐震安全性の検討取りまとめに尽力してきた。

鈴木委員長は、01年に東大教授で非常勤委員に就任後、常勤委員を経て06年4月から委員長として安全委員会を主導し、安全委員会としての国民対話の重視や、安全規制の体系化などに着手した。


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