ロストフ2が送電開始 首相も式典出席 10月営業運転へ

ロシア南西部のボルゴドンスク地方で建設中だったロストフ原子力発電所2号機(VVER、100万kW)が18日、統一エネルギー・システム社(UES)の送電網に接続され、同地方への電力供給を開始した。

同機は昨年12月19日から燃料装荷などの起動プログラムを開始。同24日には163体すべての燃料集合体の装荷が完了した。2010年1月21日から出力を上昇し始め、熱出力が通常運転の35%に達し、蒸気発生器(SG)に発電可能な蒸気量を供給できる段階(約30万kW)に至ったところで送電網への接続を行ったもの。

送電開始前日にはロシアの原子力規制当局であるロシア連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTEKHNADZOR)のN.クチン長官がサイトを訪れ、同機が建設認可手続き上、ロシアのすべての規制要項を満たしていることを明言。当日の記念式典にはV.プーチン首相が出席し、同機の中央制御室から直接、送電開始の指示を与えた(=写真)。同機は今後、5月までに出力50%を達成し、定格出力に達する10月から営業運転を開始する計画だ。

ロストフ発電所では、2号機と同型の1号機が2001年12月に運開。1983年に着工した2号機は90年代に一旦、建設工事が中断したものの、02年に再開されていた。これに続く3、4号機もすでに建設準備が始まっており、2013年と14年に運開することになっている。


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