佐賀国際重粒子線財団が放医研と協定 九州初、13年の供用目指し

佐賀国際重粒子線財団は17日、放射線医学総合研究所と協力協定を締結した。同財団が推進する「九州国際重粒子線がん治療センター」(佐賀・鳥栖市)は、九州初の重粒子線がん治療施設として13年の運用開始を目指しており、今回の協定締結で治療成果の普及を図る。

佐賀県では、国内で4か所目、九州では初めての重粒子線がん治療センター「サガハイマット」を設置すべく産学官共同プロジェクトを進めており、センター医療運営を行う佐賀国際重粒子線財団が2月に設立された。今後、治療装置の整備、医療スタッフの確保・育成に取り組むため、同財団では、重粒子線治療のパイオニアとして多くの実績を持つ放医研との協定締結となった。県と放医研とは既にこの1月、協定を締結している。一方、放医研では、これら協定を通じ、人材育成、治療プロトコールの標準化、照射技術開発などを通じ、重粒子線がん治療の一層の普及を図る。


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