台山EPRで大型部品吊り込み 中国

中国の広東核電集団有限公司(CGNPC)は1日、香港の西140キロメートルの台山原子力発電所建設サイトで、中国初のEPRとなる1号機の格納容器用鋼製ライナー・モジュールの吊り込み作業を実施したと発表した。

中国では現在、浙江省の三門原子力発電所サイトおよび山東省の海陽原子力発電所サイトでウェスチングハウス(WH)社製AP1000を建設するなど、すでに第3世代の原子炉建設が本格化。昨年11月に着工した台山発電所ではフィンランドのオルキルオト3号機およびフランスのフラマンビル3号機に次いで、世界で3、4基目の170万kW級EPRとなる2基を2013年および15年に完成させるため、作業を進めている。

格納容器用鋼製ライナーの最初のモジュール吊り込み作業は、3月20日の午前中から2時間40分ほどかけて実施。800トンのクレーンを使って、直径約40メートル、高さ5メートル、重さ115トンのプレハブ・モジュールを定位置に設置した。

同2号機についてもコンクリート打設前の鉄骨基礎作業が完了。上海電気と広州の南沙にある東方重機が圧力容器や蒸気発生器(SG)を製造中である。


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