【わが国の原子力発電所運転速報】 09年度の設備利用率65.7%に 総発電量、3年連続で3000億kWh割る

原産協会の調べによると、09年度の国内原子力発電所(計54基・4884.7万kW)の設備利用率は65.7%となった。近年の年度設備利用率は、一斉点検の影響を受けた03年度(同59.7%)と、通年にわたり柏崎刈羽全号機が停止した08年度(同60.0%)に大きな落ち込みをみせたが、同6、7号機の戦列復帰などにより、回復の兆し。現在も点検・復旧中にある柏崎刈羽1〜5号機を除くと、設備利用率は74.2%になる。総発電電力量は、2774億7015万kWh(対前年度比7.5%増)で、3000億kWhを下回るのは07年度から3年連続。

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3月の稼働状況は、設備利用率66.0%、総発電電力量239億9047万kWh(同12.6%増)。

日本原子力発電敦賀1号機が14日、国内商業炉で初めて、営業運転開始40年を迎えたが、東京電力福島第一1号機でも25日、40年目以降の運転継続を見据え、国に対し保安規定変更申請を行った。

中国電力島根1号機では、保守管理の不備が判明したため、3月31日、発電を停止し、所要の点検を実施することとなった。


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