「もんじゅ」再開を了承 知事、文科相に伝える 安全確保に向けた国の姿勢評価

西川一誠福井県知事は28日、 「もんじゅ」の運転再開了承を、川端達夫文部科学大臣に伝達した。「もんじゅ」の運転再開に際しての国による安全確認は、既に3月中に終了しており、地元了解を残すところとなっていた。

これに先立ち、西川知事は26日に行われた国と県の協議会(=写真)で、川端文科相、直嶋正行経済産業相に対し、原子力施設の安全確保・防災体制強化、人材育成、地域振興の推進等を要請し、国の取組姿勢を確認、敦賀市長とも協議の上、今回の了承に至った。

協議会で、川端文科相は、核燃料サイクル開発における「もんじゅ」の意義を改めて強調するとともに、事故後14年間の停止中における関係者の努力、地元の理解醸成を振り返った上で、運転再開の了承を県知事に求めた。また、直嶋経産相は、エネルギー安定供給、低炭素社会確立に貢献する原子力の意義を強調した。

西川知事は、「もんじゅ」に関する国民理解の推進と国の責任ある対応と、試運転再開後、主要な節目ごとに協議会を開催し、徹底した安全確認がなされることを要望したほか、北陸新幹線、高速道路など、県の振興に係わる国の重要プロジェクトの着実な推進を訴えるなどした。


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