原子力タービン製造で新会社 東芝とIHI PWRとBWRの両炉型向け

東芝とIHIは26日、世界で加速する原子力市場の拡大に対応するため、より競争力ある協業体制構築に向けて、両社で国内外の原子力発電所向けタービン用機器の製造を目的とする合弁会社を設立することで基本合意に達した、と発表した。

ウェスチングハウス(WH)社を買収し傘下に加えた、世界の主流であるPWRとBWRの両炉型を製造できるようになった東芝と、世界最多のBWR型原子炉圧力容器の納入実績を有するなど原子力発電所の主要機器を供給してきたIHIが、より強固なパートナーシップを構築することで、拡大する世界の原子力発電所市場のニーズに応えていく方針だ。

新会社は、IHI横浜事業所(神奈川県横浜市磯子区)内を拠点にし、東芝が受注するPWRとBWR向けの蒸気タービンのケーシングやノズルなどの製造、メンテナンスなどを行う。IHIは得意としてきた原子炉圧力容器や格納容器の製造に加え、いままで手がけていなかったタービン機器製造という新たな事業領域の拡大につなげる。

具体的な新会社の設立は今年10月の予定で、資本金は3億円で出資比率は未定。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで