東電 米電力事業に出資 STP3、4号機に約9% ABWR建設推進へ

東京電力は10日、米国の新規原子力発電所建設計画で、二番手に位置するサウステキサス・プロジェクト(STP)3、4号機(ABWR、各135万kW)を推進する持ち株会社に約120億円を出資し、約9.2%の権益を確保する契約を同日締結した、と発表した。1年後にはさらに同額を買い増す権利も確保した。日本の電力会社として、初めての海外原子力発電事業への出資参画となる。

STP原子力発電所は現在、1、2号機(PWR、各135万kW)が運転中で、東京電力は隣接して建設する予定の3、4号機のプロジェクト開発会社であるニュークリア・イノベーション・ノースアメリカ(NINA)社との間で出資契約したもの。商業運転の開始は、3号機が2016年、4号機が17年の計画(2面にサイト写真)。

ABWR技術開発の一翼を担い、世界で最初の柏崎刈羽6、7号機を運転する東京電力は、米国初のABWR建設に向けて、07年3月から同プロジェクトに対する技術コンサルタントを行ってきたが、今後の長期的かつ安定的な収益の確保に加え、新たな事業機会の創出による企業成長、低炭素社会の実現への貢献、人材育成などの多面的な意義から、同プロジェクトに出資参加することを決めた。

具体的には、米国エネルギー省が同プロジェクトに対して条件付債務保証を承諾することを条件に、NINA社(NRGエナジー電力88%、東芝12%出資)が同プロジェクトの権益を保持するために設立した持ち株会社NINAインベストメンツ・ホールディングス社が予定する10%の増資を、東電が米国子会社を通じて約120億円で引き受け、9.2375%の権益を取得する。


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