原子力委 もんじゅで見解発表 「研究成果に期待」

原子力委員会は11日、日本原子力研究開発機構伊藤和元理事から高速増殖原型炉「もんじゅ」の性能試験の再開および今後の試験予定についての報告を受け、見解を示した。

性能試験の再開については、高速増殖炉の実用化に向けた大きな一歩であり、今後我が国の高速増殖炉とその核燃料サイクル技術の研究開発の発展に大きく貢献するとともに、世界の高速増殖炉開発をリードする最先端の研究成果を生み出すことに期待するとした。

また、国際社会においてFBRサイクル技術の研究開発の重要性が再度高まっていることを受けて、原子力機構は国際的な連携・協力の一層の強化を図りつつ研究成果が今後の実証炉・商用炉の開発に活かされるよう取り組むべきだとし、「もんじゅ」が研究開発推進のみならず、国際的研究開発協力、人材育成等の拠点であるとの認識を示した。

さらに、過去の事故等の教訓を十分に踏まえ、「人は誤り、機械は故障する」ことを前提として、トラブルの未然防止、保全活動の徹底、国民および地域社会への説明による信頼強化の重要性についても言及している。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで