英で再びMOX加工 電力10社 工場改造に資金提供

電力9社と日本原子力発電の10社は13日、英国で回収されるプルトニウムの将来のMOX燃料加工に関する全体的な枠組みについて、英国原子力廃止措置機関(NDA)と合意したと発表した。

電力10社は、英仏への海外再処理委託に伴う回収プルトニウムについては、海外でMOX燃料に加工し、国内に輸送してプルサーマルで利用することを基本方針としている。

同方針に基づき、電力10社は、英国で回収されるプルトニウム全量を英国でMOX燃料に加工できるよう、NDAと協議を行ってきたが、このほど、NDAが同国中西部のカンブリア州セラフィールドに所有するMOX燃料加工工場(SMP)における将来のMOX燃料加工に関する全体的な枠組みについて合意したもの。

詳細については明らかにしていないものの、同合意では、SMP工場での今後のMOX燃料加工について、経済性確保のための生産能力向上方策やそれに伴う費用負担、MOX燃料加工を進める上での原則などを取り決めたもの。

電力各社は今後、地元地域の理解を得ながら各社のプルサーマル計画を進めていくこととしており、各社ごとの状況をふまえて、諸条件が整った段階で進めていくことになる。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで