X線技術開発など受賞 産学官連携功労者表彰

内閣府は20日、大学、公的研究機関、企業等の協力活動を通じて得られた顕著な技術開発成果を称える「産学官連携功労者表彰」の10年度受賞事例計17件を発表した。

本紙関連では、国立病院機構名古屋医療センター、富士フイルムによる「新方式デジタルマンモグラフィ」が厚生労働大臣賞を受賞。世界初の新方式X線検出フラットパネルを搭載した技術成果は「AMULET」(=写真)として製品化されており、世界最高の50μmの解像度で画質向上と被ばく低減を図り、早期乳がんの検出性能向上も確認されている。

また、東京女子医科大学、日立メディコ、東芝メディカルシステムズによる「脳腫瘍の完全摘出技術の開発」が科学技術政策担当大臣賞を、エリオニクス、物質・材料研究機構、東京工業大学による「次世代ハードディスク用電子線マスタリング装置の開発」が経済産業大臣賞をそれぞれ受賞した。

なお、内閣総理大臣賞には、東芝燃料電池システムによる「家庭用固体高分子形燃料電池コジェネレーションシステム『エネファーム』」が選ばれた。


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