東京電力 福島第一3プル実施で 県に「3つの条件」回答

東京電力は5月26日、福島第一3号機のプルサーマル実施に関する耐震安全性、高経年化対策、長期保管MOX燃料健全性についての報告書をそろえ、福島県に提出した。いずれの報告書でも、問題となる事項はないとしている。佐藤雄平知事が今年2月の県議会所信表明の中で求めたプルサーマル受け入れの「3つの技術的条件」に対し応えたもの。

耐震安全性については、新指針に照らし、原子炉建屋や安全上重要な機能を有する主要な設備等の安全性を確認の上、報告書が今年4月までに国に提出されており、5月末より、専門家会合でのチェックが始まっている。

高経年化対策については、1976年の運転開始から30年目となる06年に、技術評価を実施しているほか、MOX燃料装荷の場合の経年劣化に及ぼす影響も軽微であることが確認されている。

また、燃料プールに保管中のMOX燃料の健全性については、知事の要請を受け2月より、水中テレビカメラによる燃料集合体の外観点検、ファイバースコープ等による同内側の状況確認を実施しており、原子炉内で問題なく使用できる健全性が確認されている。


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