放射線利用 原子力委まとめ 産業振興への貢献期待

原子力委員会は1日の定例会で、原子力政策大綱に示している放射線利用に関する取組の基本的考え方に関する評価についてまとめた。2009年10月に委員会決定した「原子力政策大綱に示している『放射線利用』および『人材の育成・確保』に関する政策の評価について」を受け、放射線利用への取組を把握・評価し、有識者および国民の意見を聞きつつ評価と調査審議を行い、報告書を取りまとめた。

評価結果及び今後期待する行政関係機関等の取り組みの基本的考え方について(1)放射線利用に係る施設・設備の共同利活用の推進(2)地域の特色を活かした産官学連携の推進(3)放射線源の供給のあり方(4)安全確保と合理的な規制(5)人材育成・確保(6)国民の理解促進(7)国際協力(8)基礎・基盤的な研究開発のあり方――の8分野で結論をまとめている。

原子力委員会は、関係行政機関等が、同報告書に示した考え方を尊重し、今後放射線利用が、科学・技術・学術の進歩、産業の振興、社会の福祉、国民生活の水準向上等に一層貢献するよう取組を進めることを期待するとしている。


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