WH社、世界需要拡大を見込み 大規模な機構改革

ウェスチングハウス(WH)社は10日、地球規模で急速に拡大・変化する原子力市場の需要に適切に対応していくため、世界3か所に経営拠点を設けるなど大幅な機構改革を行うと発表した。過去2年間に実施した綿密な分析調査に基づく判断で、世界の原子力産業界において、今後一層卓越した経営力と技術面でのリーダーシップを強力に発揮していきたいとしている。

新体制の始動は7月1日からで、欧州とアジア、および南北アメリカの3地域それぞれに、@顧客関連業務A事業開発B製品受け渡し――についての責任組織を設ける。欧州ではベルギーのブリュッセルを本拠地とし、現在、原子力発電所サービス部門の副社長であるA.ジャクソン氏が社長に就任。アジア地域については、2009年7月から社長兼CEOを務めてきたJ.アレン氏を社長とし、10月から東京を本拠地に活動を開始する。アメリカの拠点は米国ピッツバーグに置き、社長は近々、発表する予定になっている。

また、新たなポストとして、@サービスA燃料B発電炉C自動化――の4ラインを統括する「経営担当社長」を設置。これまで発電炉部門や世界成長・技術革新、サービス部門等で上級副社長を務めていたR.ペレス氏を同担当社長に任命した。同社長の直属に、4ラインそれぞれを統括する上級副社長4名を配置するとしている。


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