高校生対象 原子力をテーマに コンクール参加校募集

文部科学省は25日まで、高校生を対象とした「原子力・エネルギーに関する課題研究コンクール」の参加校を募集している。次世代層に原子力を含めたエネルギーに対する理解を浸透させることを目的に、生徒自らによる調査・研究結果を壁新聞形式にとりまとめ発表するもの。

研究テーマは特に限定しないが、原子力の将来像や放射線利用など、原子力を含めたエネルギーに関するものとし、申込受付後、書類審査を経て、参加約30校を決定する。各参加校は、課題テーマについて、専門家の指導、施設見学、交流会も通じ、研究を進め、壁新聞形式の「課題研究ニュース」(=写真)として調査結果を取りまとめる。1次審査を通過した8校が、12月開催の全国大会で発表を行い、文科大臣賞他、優秀賞を選定する。

同コンクールではこれまでにも、生徒たちから、「領海維持のためにも沖ノ鳥島に放射性廃棄物保管所を検討しては」、「原子燃料被覆管のリサイクルを」といったアイデアや、また、指導教員からも、原子力を教育の現場で取り扱う上での意義や問題点が指摘されるなど、エネルギー教育を進めていく上での一助にもなっている。

参加受付、専門家派遣他、本事業の運営は、原子力エネルギーに関する普及啓発活動を行う日本原子力文化振興財団が実施する。


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