オルキルオトで圧力容器設置 フィンランド

仏アレバ社は21日、世界で初の欧州加圧水型炉(EPR)となるフィンランドのオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)の建設工事で、圧力容器を原子炉建屋内に設置した。

フィンランド規制当局とのコミュニケーション不足による建設作業の遅れ、冷却系配管の再製造などにより建設スケジュールは大幅に遅れているが、同発電所を保有するティオリスーデン・ボイマ(TVO)社によると2013年には送電開始できる見通しである。

この日、大型クレーンで建屋内に吊り込まれた圧力容器の重さは420トンで、直径5.3メートル、高さは10.6メートル。これを皮切りに、冷却系配管や主要ポンプ建屋の作業、蒸気発生器(SG)の吊り込みなど、大型重機器の設置作業を開始し、原子炉建屋の二重コンクリート壁打設などを含めた作業を秋までに完了することになっている。

燃料の装荷は2012年末頃を予定しており、数か月間の起動フェーズを経て、13年中に送電を始める。


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