落下レンガ回収に成功 日本原燃・再処理工場 「竣工時期厳しいが一歩前進」

日本原燃の六ヶ所再処理工場で、高レベル放射性廃液をガラス固化するガラス溶融炉(A系列)で炉内に落下した耐火レンガを回収する作業が17日、4月3日の着手以来18回目の挑戦で成功した。回収されたレンガは、ほぼ落下したままの状態で回収された。

今後、ガラスを炉内から抜き出せる温度まで再加熱し、抜き出した後、溶融炉の加熱電源を切って自然冷却し、炉内の詳細観察を行うことにしている。これらの作業に3週間程度かかるものとみている。

今年10月の竣工は厳しい状況となってきているが、レンガ回収に成功したことについて同社は、「アクティブ試験の再開に向けた大きな課題の1つとして取り組んできた『レンガの回収作業』を無事完了することができ、一歩前進できたものと考えている」とコメントしている。


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