志賀氏(東芝)が会長就任米WH社 現社長CEOは留任

東芝のグループ会社ウェスチングハウス(WH)社は1日付けで、スティーブ・トリッチ取締役会長が退任し、WH社上級副社長兼チーフ・コーディネーション・オフィサーで東芝電力システム社副社長の志賀重範氏(=写真)が新会長に就任した。アリス・キャンドリス社長は引き続きCEOとして、同社の経営を行う。

東芝は、06年10月にWH社の過半数の株式を取得し、BWR事業とPWR事業のシナジー効果を追求することにより、事業の拡大に努めてきた。原子力発電プラントの新規建設が求められるなど、グローバルな市場が拡大し、同社グループとして一貫したグローバル戦略のさらなる強化が必要との判断から、東芝出身の志賀氏がWH社の取締役会長に就任することにより、同社とWH社のシナジー効果の最大化を図ることで、一層の事業拡大を目指す。

志賀重範氏(しが・しげのり)79年東北大学院原子核工学専攻修了後、東芝入社。01年原子力システム設計部長、03年原子力技術部長、06年WH社統括事業部長兼同社上級副社長、08年東芝電力システム社副社長兼WH社上級副社長。57歳。


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