伊藤忠 アフリカ大規模鉱山で ウラン開発投資拡大

伊藤忠商事は9日、豪州子会社ニッポン・ウラニウム・リソーシーズ社を通じて、エクストラクト・リソーシーズ社の株式の10.3%を取得することで合意した、と発表した。

伊藤忠商事による今回の一部の株式取得は、譲渡会社の株式総会での承認や豪州外国投資審査委員会による承認が条件となっているものの、承認されれば、カラハリ・ウラニウム社、リオ・ティント社に次ぐ第3位の主要株主となる。

エクストラクト社は、アフリカのナミビア共和国に所在するフッサブ・ウラン鉱山(ロッシング・サウス鉱区を含む)の権益を100%保有している。同鉱山は世界有数の資源量を誇る大規模なウラン鉱山であり、現在、事業化調査が進められており、ウラン生産開始は2013年〜14年を予定している。

伊藤忠商事は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構からの融資を得て、エクストラクト社の筆頭株主であるカラハリ・ミネラルズ社の株式14.9%を今年5月に取得しており、今回と合わせて両者への出資を通じ、我が国のウラン資源の安定供給に大いに貢献することを目指している。

カラハリ・ミネラルズ社の子会社であるカラハリ・ウラニウム社は、エクストラクト・リソーシーズ社の株式の40.9%を保有している。

伊藤忠商事は天然ウランを年間約4000トンU販売する世界屈指のウラン・トレーダーになっており、今後も原子力発電用ウランへの積極的な取組みを行っていく方針だ。


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