UAE規制当局 一部の建設準備作業を認可

アラブ首長国連邦(UAE)の連邦原子力規制庁(FANR)は11日、同連邦初の原子力発電所建設予定地であるブラカにおける限定的なサイト準備作業と一部の機器の製造を認可した。

今年4月に、UAEの原子力発電開発計画実施機関である首長国原子力会社(ENEC)が提出した2つの申請を承認したもの。これにより、ENECは韓国の企業連合に発注した1〜4号機について、原子炉の安全性と無関係の発電所構造の作業を含むサイト準備活動のほか、圧力容器や蒸気発生器、加圧器、冷却ポンプといった安全系機器の製造・組み立てを開始することが可能となった。

これらの機器は、同企業連合に参加している斗山重工業が6月末に韓国電力から製造契約を受注しており、ENECは今年後半にも製造を開始させたい考えだ。

なお、ENECがサイト準備認可に基づいて土木工事を始めるためには、アブダビ首長国の環境庁(EAD)から別途、建設環境許可(CEP)を得る必要がある。一方、同プロジェクトの非原子力部分に関する環境影響声明書(EIA)については、すでにEADから承認を取得済みとなっている。


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