越外相 原子力協定交渉早期に 真剣かつ前向きに検討

日・ASEAN外相会議などに出席するためベトナムを訪問していた岡田克也外相は24日、ベトナムのファム・ザー・キエム副首相兼外相(=写真右)と会談し、6月の電話会談に続き、同国の原子力発電所建設計画に向けた日本技術の導入、二国間原子力協定の正式交渉の早期開始・妥結に向けた同副首相の支援を要請した。

キエム副首相は、「日本の原子力発電所建設に対する関心はよく理解している。自分も日本の安全性や技術を高く評価しており、日越間の戦略的パートナーシップを踏まえ、真剣かつ前向きに検討している」と述べ、原子力協定については、「正式交渉の開始に向け、関係省庁が意見を取りまとめている」旨を述べた。

岡田外相はさらに、核不拡散の観点から、ベトナムが保障措置のIAEA追加議定書をはじめ核不拡散、原子力安全、核セキュリティーの3Sに関する国際条約を早期に締結することを期待したのに対し、同副首相は「核不拡散が重要であることを認識しており、関連の国際条約締結に向け努力していきたい」との回答があった。

〈2012年まで期間延長 日越原子力協力〉

ASEAN+3エネルギー相会合出席のため、ベトナムに渡航していた高橋千秋経済産業大臣政務官は23日、日越両国の協力文書に再度署名した。08年5月の合意文書署名では、協力期間は10年3月末までとなっていたが、12年3月末まで延長された。


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