斗山とGE 次世代炉のタービン開発で協力

韓国の斗山重工業と米国ゼネラル・エレクトリック(GE)社は19日、APR1400に次ぐ韓国の次世代型原子炉用の大型蒸気タービンと発電機の共同開発で長期的に協力していくことになったと発表した。

韓国は90年代に米コンバッション・エンジニアリング社から輸入したPWR設計の「システム80+」をベースに100万kWのOPR1000と140万kWのAPR1400の原子炉設計を開発。現在これらに次ぐ次世代型として「APR+」の開発を進めているもので、経済性を一層向上させるとともに受動的安全性を備えた設計になるとしている。昨年末、アラブ首長国連邦からAPR1400・4基の建設計画を受注したのを契機に原子力輸出国入りを果たした韓国だが、さらに2030年までに80基の原子炉輸出を目標に掲げていることから、主力商品とする設計の開発を急いでいると見られている。

今回の覚書により、両社はこのAPR+用の150万kW級蒸気タービンと発電機をセットで開発。同炉の商業化時期として設定されている2015年に間に合うよう、2012年までに設計を完成する予定である。

両社はすでに70年代から原子力と火力発電所用のタービン発電機プロジェクトで協力関係にあり、これまでに韓国の原子力発電設備1770万kWのうち1400万kWで協力実績がある。


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