【わが国の原子力発電所運転速報】 中越沖から3年、柏崎1も復帰 7月利用率7割台へ、PWR好調

原産協会の調べによると、7月の国内原子力発電稼働状況は、設備利用率70.0%、総発電電力量254億2499万kWh(対前年同期比5.5%増)などとなった。炉型別の設備利用率は、PWRで86.4%と好調だったが、BWRは中国電力島根発電所の点検不備問題による停止の影響などから、58.3%と奮わず、結果、両者に28.1ポイントの大きな開きが生じた。

中越沖地震発生から16日で3年が経過し、被災した東京電力柏崎刈羽発電所では、6、7号機が既に通常運転に復帰し、1号機が試運転中だったが、1号機は国の最終評価が29日までに完了し、8月4日に本格運転入りした。現在も点検・復旧中にある2〜5号機を除くと、7月の国内全体の設備利用率は76.9%となる。

また、昨年8月の駿河湾地震により停止した中部電力浜岡5号機は、観測記録や地下構造特性データ等を踏まえた耐震安全性影響評価が現在も進められていることから、7月末に予定していた運転再開時期は延長となった。

19日にリニューアルオープンした東京電力福島第二発電所のPR施設「エネルギー館」は、3月に先行オープンした「サイエンスシアター」に加え、1階に地域交流スペース、2階にはテーマごとの7ゾーンに区切った展示スペース「EPISODE」を設け、原子力発電の仕組みや安全管理について、映像、模型などを通じ、よりリアルに知ってもらう体験型PR館として一新した。

「エネルギー館」は、原子力文化振興財団のコミュニティサイト「エネコチャンネンル」(http://eneco.jaero.or.jp/)でも、読者モデルami&ayaの案内で紹介されている。


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