豪・バークリー社 スペインのウランで韓国と覚書

豪州のウラン探鉱開発企業であるバークリー・リソーシズ社はこのほど、スペイン西部で進めているサラマンカ・ウラン鉱山開発プロジェクトで韓国電力(KEPCO)から財務支援を受けるため、同社と拘束力のない了解覚書(MOU)を締結した。

サラマンカ鉱山はアグイラ、アラメダ、ヴィヤールおよびレトルティージョなど、スペイン政府所有の四鉱区で構成されるが、バークリー社はその権益の90%以上を取得する権利を持つ。昨年、18か月かけて行った実行可能性調査によると、U換算で合計7000万ポンド以上の有望な鉱床が確認されたという。

この鉱山を2012年末までに操業可能とするため、バークリー社はKEPCOに35%の権益を提供するのと引き替えに7000万ドルの投資を受ける。一方、KEPCOは同社の取締役会に代表者を送り込むほか、同鉱山で産出されるUの35%を標準価格で購入することが可能となる。

KEPCOは韓国で20基の原子炉を操業するとともに、現在新たに6基を建設中。同社の長期的なウラン燃料確保戦略とバークリー社の鉱山開発戦略の双方に利益がもたらされる計画だ。


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