アルゼンチン 4基目建設で韓国と覚書

アルゼンチンは16日、同国の新たな原子力発電所建設計画の策定を含め、原子力分野における韓国との協力を開始するための了解覚書(MOU)をソウルで締結した。

調印したのはアルゼンチン計画投資サービス省のJ.デビド大臣と韓国知識経済部の崔Q煥(チェ・ギョンファン)長官。この覚書に基づき、アルゼンチン原子力委員会(CNEA)は今後、同国で4基目となる原子炉の建設について、仏、露、中、米に続いて韓国を供給候補国のリストに加え、韓国電力の建設経験や技術力、安全性、技術移転、および財政支援等に関する情報を比較検討する。また、すでに稼働中のエンバルセ原子力発電所(CANDU炉、64.8万kW)の運転寿命延長についても支援を得たい考えだ。

アルゼンチンでは現在、エンバルセ発電所のほかにアトーチャ原子力発電所で1号機(加圧重水炉、35.7万kW)が稼働中、同2号機(加圧重水炉、74.5万kW)が建設中となっている。

4基目となるアトーチャ3号機についてはすでに今年4月、ロシア型軽水炉(VVER)を建設する可能性調査のための情報交換でロシアと合意済み。米国のウェスチングハウス(WH)社とは同月、デビド大臣が建設可能性に関する協議をワシントンで実施したと発表した。来年以降、これらの企業を対象に公開入札を行うと見られている。


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