中国の嶺澳2期1号 設備合計1,000万kW台に大型自主設計炉が運転開始

中国広東核電集団有限公司(CGNPC)は、同国南部の広東省で7月から試運転中だった嶺澳原子力発電所2期工事1号機(PWR、108万kW)が20日に営業運転を開始した、と発表した。これにより、中国の原子力発電設備容量は12基、1019.8万kWとなった。

同炉は仏フラマトム社(現在のアレバ社)から導入したPWR技術をベースに中国が独自に改良した100万kW級PWR(CPR1000)の初号機。中広核工程設計有限公司や中国核工業第二研究設計院、中国核動力研究設計院(NPIC)が共同設計し、東方電気、上海電気、中国一重、中国二重などの企業が機器を製造したもので、国産化率は64%に達した。同炉の操業とメンテナンスは大亜湾核電操業管理有限責任公司が担当しており、中国による100万kW級原子炉の自主設計、自主製造、自主建設、自主運営が実現したと強調している。

同国ではさらに、秦山原子力発電所2期工事3号機(60万kW級PWR、CNP600型)が試運転中で、来年にも営業運転入りする見通しだ。


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