東芝 トルコの新設計画に協力提案

トルコのエネルギー天然資源省(ETKB)は7日、同国の原子力発電所計画について、日本政府と東芝から原子炉の建設を含めた広範囲な協力提案があったと発表した。

駐トルコ日本大使館の田中信明特命全権大使と東芝の関係者が首都アンカラでETKBのT.ユルドゥズ大臣と会見し、日本の経済産業相からの書簡を手渡して伝えた。同国では黒海沿岸シノップと地中海沿岸のアックユで原子炉の建設を計画。3つめの計画がまだないことから、同大臣は東芝の提案対象をシノップと捉えた上で、ETKBは今年6月、同事業の事前準備等の協力で韓国知識経済省と了解覚書(MOU)に調印しており、韓国側と協議を終えるまで明確な回答はできないとしている。

シノップでは韓国のAPR1400の建設を想定した共同研究調査が予定されているが、同大臣はMOU調印の際、「より良い条件が提示されるなら、他の国からも提案を受け入れる用意がある」とコメントしていた。アックユでは、2016年以降にロシアのAES2006シリーズを4基建設することで、今年5月にロシアと合意している。


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