CT‐Hが未来技術遺産に 国立科学博物館

国立科学博物館が行なう重要科学技術史資料の登録制度「未来技術遺産」にこのほど、国産初のCTスキャン「CT―H」(日立メディコ製、日立メディカルテクニカルアカデミー所蔵=写真)など、27件が新たに登録された。

人体の横断画像を映すCTスキャンは現在、医療現場では必要不可欠の機材だが、今回登録された「CT―H」は、1975年に藤田保健衛生大学で稼働した国産初の頭部撮影用CTスキャナだ。撮影には4分半を要したが、当時としては画期的な効果が得られ、注目された。

他には、大阪万博に登場した携帯電話(日本電信電話公社)、トリニトロンカラーテレビ(ソニー)、コンパクト洗剤アタックに配合のアルカリセルラーゼ(花王)などが登録されている。

東京・上野の科学博物館・地球館では、31日まで、「未来技術遺産」に関するパネル展示を行なっている。


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