英デコミ機構 ウィルファ原発の運転2年延長

英国原子力デコミッショニング機構(NDA)は13日、ウィルファ原子力発電所1、2号機(各56.5万kW、GCR)の運転を2年延長することを決めた。

来年1月で運開後40年が経過する同発電所は、今年末付けの閉鎖が予定されていた。しかし、国内で稼働する原子炉19基中18基までが古いガス冷却炉である英国では、今後、順次廃止措置を取る必要性がでてくるため、廃止措置の実施機関であるNDAとしては万全な安全確保対策を施した上で原子炉をさらに操業し、得られた利益を廃止措置費用の一部としたい考えだ。

NDAによると、同発電所の2年間の運転延長により1億ポンドを超える利益が見込め、廃止措置費の一部としてだけでなく、納税者の電気料金削減にも貢献できる。

英国では08年末にも、ウィルファと同様に古いGCRであるオールドベリー原子力発電所で2基(各23万kW)の運転を2年延長した。


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