中国 秦山U・3号機が営業運転入り

中国核工業集団公司(CNNC)は21日に浙江省の秦山U期原子力発電所で3号機(65万kW、PWR)が営業運転に入ったと発表した。9月1日に併入後、来年春の営業運転入りを目指して試運転を続けていたのが予定より数か月、早まった。これで同国の原子力発電設備は13基・1084.8万kWとなった。

中国では90年代に同国初の原子力発電所となった秦山T期発電所で30万kW級PWRの自主開発に成功。これをベースに開発を進め、秦山U期工事1、2号機で出力は65万kWにスケールアップしていた。

今回運開した同U期工事3号機はCNNCが自主開発した「CNP600」と呼称されており、同じ敷地内で同型の4号機も建設中。これらに続くCNPとしては、2008年後半から09年前半にかけて、秦山T期の拡張工事にあたる方家山原子力発電所で、第2世代改良型となる出力100万kWの「CNP1000」2基の建設が始まった。また、福建省でも方家山とほぼ同時期に、CNP1000として福清1、2号機が着工している。


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