有馬名誉教授が文化勲章受章 原子核物理分野で初

政府は10月26日、10年度の文化勲章受章者を発表した。本紙関連では、原子核物理学・学術振興の分野では初めて、東京大学名誉教授の有馬朗人氏(80歳)が受章。有馬氏は、原子核の集団運動現象の解明などで、優れた業績をあげたほか、文相、科技庁長官、理研理事長、東京大学長を務め、学術振興、教育、国際交流でも貢献した。旭日大綬章、日本学士院賞、仁科記念賞他、その功績に対する表彰等も数多い。現在は、日本科学技術振興財団会長、静岡文化芸術大学理事長。

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〈勲章受章者〉

政府は3日付で、秋の勲章受賞者を発表した。

本紙関連では、旭日大綬章を深谷骼i・元通産相(75)、松田岩夫・元内閣府科技担当相(73)が、旭日中綬賞を佐藤太英・元中部電力副社長(75)、南賢兒・関西電力副社長(78)が、瑞宝重光章を沖村憲樹・元科学技術庁科学審議官(70)、山崎敏光・元東京大学原子核研究所長(76)が、瑞宝中綬賞を山路順一・元科技庁官房審議官(70)が受章した。

外国人では、元フランスCEA(原子力・代替エネルギー庁)のブシャール・ジャック氏(70)、ベトナム共産党のドアン・ゴック・カイン氏(61)が、いずれも旭日中綬章を受章した。


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