ベトナム 第1期・原発建設計画で 露との建設協定に調印

ロシアの原子力総合企業であるロスアトム社、および同社傘下の原子力輸出建設企業であるアトムストロイエクスポルト(ASE)社は10月31日、ベトナム初の原子力発電所となるニン・トゥアン第1原子力発電所の建設に関する協力で、両国が協定に調印したと発表した。

ハノイを訪問していたロシアのD.メドベージェフ大統領とベトナムのN.チェット国家主席立ち会いの下、ロスアトム社のS.キリエンコ総裁とベトナム商工省のV.ホアン大臣が署名。ロシアによる建設費の融資保証や操業期間全体にわたる燃料供給、使用済み燃料の引き取り――などの支援項目が明記されたと見られている。

同協定に基づき、ロシアは南シナ海に面したニン・トゥアン省南部のフォック・ディン村にターン・キー契約で120万kW級のロシア型PWRを2基、建設する。1号機は20年に完成予定だ。

ASE社はまた、建設を円滑に進めるため、ハノイに代表事務所を開設した。30日の記念式典には、原子炉の運転を担当するベトナム電力公社のP.タイン社長も出席。同事務所を拠点に協力して建設にあたる考えだ。


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