日立GEとGE日立 BWRによるMo99製造を検討

日立GEニュークリア・エナジーとGE日立ニュークリア・エナジーは15日、商業発電用の沸騰水型原子炉(BWR)を利用したMo99の製造技術開発について実用調査研究を行うことを発表した。数年後にはこの方法を実用化できるよう、協力を進めていく。

BWRは、出力測定用の計測機器を定期的に較正するため、原子炉格納容器の外から較正機器を炉内に出し入れするシステム等が備わっており、Moの中性子照射と取り出しを容易に行うことができる構造になっている。

なお日立GEは、先日設立された「Mo99/Tc99mの安定供給のための官民検討会」への参画も発表し、国内のBWRを利用したMo99製造およびテクネチウム製剤製造の可能性について、関係機関と検討を行っていく。

米国でも、エネルギー省がモリブデン供給方法に関する提案募集を行い、GE日立が提案したBWRによるモリブデン製造法を補助金事業の1つとして採用した。


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