電気協会 学校でのエネ教育表彰 次世代層への関心を

日本電気協会は、エネルギー教育に積極的に取り組む学校を顕彰する「エネルギー教育賞」(選考委員長=有馬朗人・日本科学技術振興財団会長)の入賞校計23校を決定、11日に、東京・大手町の経団連会館で、表彰式を行なった。

この取組は、同協会が発行する電気新聞の事業の一環として06年から実施しているもので、学校の授業などで、エネルギー・環境を扱う優れた事例を表彰し、次世代層のエネルギー問題に対する理解を促すのがねらいだ。5回目となる今年度は、最優秀賞に、小学校の部は札幌市立美香保小学校、中学校の部は徳島県立城ノ内中学校、高校・高専の部は鹿児島県立加治木工業高校が選ばれ、各校の指導教員らが表彰式に出席した。

小学校の部で最優秀賞に選ばれた美香保小では、複数教科の中でエネルギー教育を位置付け、すべての子どもがエネルギーについて学べるよう努めており、学習後の子どもたちの変化をアンケート調査により検証もしているほか、放射線に関するカリキュラムも取り入れている。

表彰に際し挨拶に立った、電気協会の八島俊章会長は、「エネルギー問題は長期取組が必要」と述べ、次世代層の関心を高めるよう、今後のエネルギー教育の充実を訴えかけた。

中学校の部で最優秀賞に選ばれた城ノ内中の上田教夫校長は、「学校で終わるのではなく、生涯にわたって学習していくよう努めていきたい」などと受賞の感想を語った。

学校表彰の他、出雲科学館(島根・出雲市)が、地元小中学校への理科教育支援の取組が評価され特別奨励賞を受賞した。


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