[原子力産業新聞] 2010年12月2日 第2553号 ＜1面＞

学術会議　高レベル検討会が審議開始　委員長に今田��俊氏（東工大）

日本学術会議は、原子力委員会からの「高レベル放射性廃棄物の処分の取組における国民に対する説明や情報提供のあり方についての提言のとりまとめ」の審議依頼を受け、「高レベル放射性廃棄物の処分に関する検討委員会」を発足させた。活動期間は２０１１年９月までで、来年４月ごろを目途に報告素案作成、９月ごろに報告書を作成して原子力委員会に報告する予定。

第１回委員会は１１月１８日に開催され、今田高俊・東京工業大学社会理工学研究科長（＝写真）が委員長に決定した。

審議に当たっては、人文・社会科学と自然科学の全分野から高レベル放射性廃棄物の処分の取組における国民に対する説明や情報提供のあり方について検討する。高レベル廃棄物の地層処分の技術的信頼性についても評価を加え、今後の原子力政策に寄与することを目指すとしている。また、委員会外部からも意見聴取を行って検討を深めていく。

なお、学術会議では６月に設立し、すでに審議が進行している「放射性廃棄物と人間社会小委員会」（委員長＝木村逸郎・大阪科学技術センター顧問／京都大学名誉教授）との連携を重視し、効率的な審議進行を行うことにしている。

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