英国 機器製造研究センターが着工

英国のエリザベス女王と夫君エジンバラ公はこのほど、南ヨークシャー地域シェフィールドの先進的原子力機器製造研究センター(NAMRC)建設サイトを訪れ、工事の開始を祝った。

NAMRCは既設の先進的製造センター(AMRC)に原子力研究所の機能を補完して建設されるもので、英国内の原子炉建設計画のみならず世界中の新設計画で、英国企業が次世代原子炉の機器製造で世界をリードできるよう、技術開発を支援するのが主な目的。

英国政府が昨年7月、1500万ポンドの投入を決定したほか、同地域の開発公社も1000万ポンドを出資。地元大学の参加に加えて、ロールスロイス社が参加企業30社の連合を取りまとめる。

AMRCの最先端施設である「未来工場」に隣接する8000平方メートルの区域に、研究設備や実験室やオフィス、会議室などを装備し、2011年秋に完成予定だ。

着工記念式に臨んだエリザベス女王は、3D眼鏡を掛けてMANTRAと呼ばれる遠隔掘削装置を操作。これにより、正式に建設工事が開始された。女王らはまた、AMRCの「未来工場」を見学。研究計画の説明を受けるとともに、AMRC研修生とプログラムについて言葉を交わした。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで