中国 新規2地点で建設の準備作業

中国核工業集団公司(CNNC)傘下の遼寧核電有限公司は8日、遼寧省の沿岸部に位置する徐大堡で基礎掘削の前段階の起工式(=写真)を行った。

徐大堡原子力発電所では100万kW級PWRを合計6基建設する計画で、第1期分の2基について準備作業を実施する。同計画については国家発展改革委員会が、田湾原子力発電所3、4号機(VVER2基)建設計画とともに第12次5か年開発計画の最初の案件として、5日に事前作業の実施を承認。今年9月に1号機のコンクリート打設を行う予定だ。

採用炉型については、まだ正式に発表されていないが、今回の作業はCNNCの子会社として発電所建設の初期作業や設計・調達・建設(EPC)等を担当する中国核電工程有限公司(CNPE)が受注している。

一方、国家発展改革委員会は中国広東核電集団有限公司(CGNPC)に対しては昨年12月29日、広東省東部に位置する汕尾市管轄の陸豊における準備作業実施を正式に承認した。

陸豊原子力発電所計画では、中国が仏国の技術をベースに開発した100万kW級のCPR1000を6基建設する予定で、今回の認可により1期工事の2基について作業が開始されることになる。


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