【わが国の原子力発電所運転速報】 12月の設備利用率67.9%に 2010年の年間利用率は68.3%

原産協会の調べによると、12月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量246億7397万kWh(対前年同期比7.1%減)、設備利用率67.9%(同6.1ポイント減)となった。

震災により長期停止している東京電力柏崎刈羽2〜4号機、中部電力浜岡5号機を除くと、設備利用率は74.9%となる。

炉型別の設備利用率では、BWRの52.5%に対し、PWRは89.6%と、引き続き好調で、特に、九州電力川内1号機は106.3%をマークし、首位の座に立っている。

12月は、定期検査中だった関西電力高浜3号機が25日、MOX燃料を装荷してプルサーマル発電を開始した。1月下旬にも、国の最終検査を受けて本格運転入りする見込みだ。

また、点検不備問題により3月より停止し、定期検査が行われていた中国電力島根2号機が6日に発電を再開、28日に通常運転に復帰している。

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10年(暦年)の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量2923億5484万kWh(対前年比7.4%増)、設備利用率68.3%(同3.6ポイント増)となった。

長期停止している柏崎刈羽2〜4号機、浜岡5号機を除くと、設備利用率は75.4%となる。

1年間単位の設備利用率は、震災の影響などにより、08年度には60.0%にまで落ち込んだが、09年(暦年)64.7%、09年度65.7%と、徐々に回復してきている。

設備利用率の首位は関西電力高浜1号機の104.7%で、次いで北海道電力泊3号機の103.1%、九州電力玄海2号機の102.9%となっている。


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