日・ウクライナ首脳会談 共同声明 チェルノブイリ事故復興策も

菅直人総理大臣は18日、来日中のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領と首脳会談を行い、両国間の経済関係強化、気候変動や核不拡散などの世界情勢へのコミットメントを盛り込んだグローバル・パートナーシップに関する共同声明に署名した。

会談で、両首脳は、経済関係強化を始め、科学技術、文化交流など、幅広い分野で協力を深めていくことで一致した。

また、11年がチェルノブイリ事故25周年に当たることから、被災地域の復興と持続可能な発展を支援する必要性を踏まえ、国際社会の積極的関与のもとに、協力していくことを再確認した上、ヤヌコーヴィチ大統領は、4月にキエフで開かれる関連の国際会議への菅首相の出席を要請するなどした。一方、菅首相は、「核兵器のない世界」に向けた取組として、ウクライナが10年末に高濃縮ウランの大部分を国外移送したことを評価、ヤヌコーヴィチ大統領は、日豪主導により立ち上げられた核軍縮・不拡散に関するイニシアティブを評価した上で、両首脳はこの分野での今後の協力強化を決意した。

また、今回のウクライナ大統領来日をとらえ、国際協力銀行は、同国輸出入銀行との間で、輸出クレジットラインにかかる署名に調印している。


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