シニアネットなど CT検査危険と煽る論文に抗議

原子力学会シニアネットワーク(SNW)、エネルギー問題に発言する会、エネルギー戦略研究会(EEE会議)の各会有志会員は12月26日、文藝春秋2010年11月号に掲載された近藤誠・慶応大学医学部講師の「衝撃レポート――CT検査でがんになる」と題する論文に対する抗議文を同社に送付した。

同氏論文は、CT等診断用放射線による検査での被ばくによる発がんの危険性などを説き、「放射線を用いる検診には近づかないのが一番」と結論づけている。

これに対し、抗議文では、放射線の人体影響について読者に誤解を与えるなどの問題があるとして、(1)CT検査による放射線はがんの一要因に過ぎず、タイトルから読者に重大な誤解を与える(2)低線量域での白血病が証明されたことはない(3)10ミリシーベルト程度の被ばくによるがんの発生が証明されたことはない――と指摘し、内容の適正な修正を求めている。


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