新設計画の関連業務で入札 ポーランド

ポーランド初の原子力発電所建設計画を主導している国有のポーランド・エネルギー・グループ(PGE)は5日、同計画のエンジニアリング・サービスなど2件の公共事業契約で合計約13億7000万ズロチ(4億8000万ドル)の入札を実施した。

2サイトそれぞれに計300万kWの原子力発電設備を建設する同計画の投資実施スケジュールに沿って行われるもので、欧州連合の公式広報誌に関係情報が掲載された。

1件目はPGEにテクニカル・アドバイザーとして支援サービスを提供する業務で、10年間の契約総額は12億5000万ズロチ(4億3750万ドル)。具体的な項目は、(1)投資の準備と実行、適切なスタッフと知識および管理システムの提供(2)許認可の手続き(3)安全品質管理プログラムの開発と実施(4)現在進行中の原子炉メーカー選定・契約手続きの支援(5)原子力発電所の試験、起動プランの準備(6)サイト・インフラの建設(7)プロセス管理全般――などだ。

もう一方の契約は環境分析およびサイトの解析・測定および許認可サービスで総額1億2000万ズロチ(4200万ドル)。実際の業務としては環境影響声明書(EIS)の準備のほかに、サイト調査プログラムの準備や調査項目の特定、様々な試験・計測およびデータ収集と分析のための許可取得、特定サイトの解析・測定・評価を目的とした認可申請書への情報入力など――がある。これらの活動では、選定作業中の原子炉設計それぞれの建設可能性も想定されるとしている。


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