原子炉操業で中国に支援 米エクセロン社

米国で最大規模の原子力発電設備を操業するエクセロン社は1月20日、中国核工業集団公司(CNNC)傘下の中核核電有限公司(CNNP)に、安全かつ効率的で信頼性の高い原子炉操業で支援サービスを提供するための協力覚書(MOC)に署名した。

エクセロン社の原子力発電所パラメータや操業管理モデルを中国の発電所でベンチマーキングするのが目的。両社は6月末までに合意協定を結び、連携していく考えだ。

実際の協力はエクセロン社の子会社が担当。同社は建設前段階の支援のほか、立地コミュニティとの連携、政府や規制当局への申請、サイト認可、資金調達、原子炉の建設・操業などの分野でサービスの提供が可能だ。

一方、CNNCの投資・資本管理会社であるCNNPは、第1四半期中にエクセロン社の米国施設に代表団を派遣する予定。中国側の関心事項としては、事業計画や実績管理プロセス、情報交換セミナー開催に関する技法や原則に加えて、(1)原子力安全(2)停止期間中の管理(3)コスト管理(4)良好事例(5)操業経験――などに関するベンチマーキングを挙げている。


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