フィンランド OL3でSGの設置が完了

世界初の欧州加圧水型炉(EPR)となるフィンランドのオルキルオト3号機(OL3)建設で、蒸気発生器(SG)(=写真)4台の設置が1月31日に完了した。

昨年6月に設置した圧力容器上蓋、11月の加圧器に続くもので、原子炉冷却ポンプなど冷却系の設置も今春中に実施を予定。当初計画していた完成予定年の2009年から大幅に遅れた同炉の建設工事も、現在の完成予定である2012年末まであと約2年という大詰めを迎えている。

仏アレバ社の7日付けの発表によると、長さ25m、直径5.2m、重さ550トンのSGは、仏国シャロンのサン・マルセル工場で製造。昨年11月半ばから2か月半かけて、1台ずつ慎重に所定の位置に納められた。

まず、燃料建屋内で地上19.5mの高さに釣り上げたSGを水平移動で原子炉建屋内に搬入。その後、直立させてから最終設置位置に下ろすという手順だ。1台につき総勢40名のスタッフが3日がかりで作業に当たったとしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで