保安院 島根1号も問題なし 再発防止対策も評価

原子力安全・保安院は10日、保守管理不備に伴い、10年3月より停止している中国電力島根原子力発電所1号機の運転再開に当たり、「安全上の問題はない」と判断した。同機では、11月から実施中の定期検査で、原子炉再循環系配管にひびが確認されたことから、当該箇所の点検・取替工事等のため、実際の再開時期は未定となっている。

島根発電所は、点検周期を超えて使用されていた機器が1、2号機合わせ計511か所確認されるなど、点検不備があり、昨年6月、国から保安規定変更処分を受けた。9月に保安規定が変更認可、これまで、4回の特別な保安検査により、再発防止対策の定着、機器の点検評価結果などが確認され、12月に2号機がまず、運転を再開した。一方で、1号機は、点検周期を超えて使用されていた機器が計349か所あったが、保安検査などを通じ、健全性に問題ないことが確認、再発防止対策も評価され、運転再開に問題ないとの判断となった。

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中国電力は15日、建設中の島根3号機の燃料装荷を11年3月から同6月に、営業運転開始を同12月から12年3月にそれぞれ延期することを発表した。昨年末から据付調整を行っていた制御棒駆動機構の一部動作不良に対する処置に伴うもの。


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