日本原燃 ガラス固化技術開発で新施設 溶融炉の実規模試験など実施

日本原燃は、青森県の六ヶ所再処理工場しゅん工後のガラス固化技術の信頼性向上を図るために、研究・開発を進めている「新型ガラス溶融炉」の溶融技術について、実規模試験での検証、遠隔操作による保守技術の開発や検証を行うことを目的とした「ガラス固化技術開発施設」を建設する。2月25日の定例社長記者会見で発表したもの。

同社では、将来的なガラス溶融炉の更新を見据え、より多くの白金族元素を含む高レベル廃液を溶融可能な新しい性状のガラスの開発、およびこれに対応した現行炉を改良した新型ガラス固化技術の開発に取り組んでいる。このほど建設する施設では、ガラス固化技術の信頼性向上を図るため、新型ガラス溶融炉における各種試験などの研究・開発や、遠隔操作の試験ならびに運転員等の技術習熟訓練などを行う。また、わが国のガラス固化技術開発の拠点の1つとして活用するとともに、得られた情報・知見について、現行炉へ迅速にフィードバックできるよう再処理事業所敷地内に建設する。3月中にも着工、13年3月のしゅん工を目指す。


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